どちらが便利? 羽田空港をめぐる京急、東京モノレールの争い

どちらが便利? 羽田空港をめぐる京急、東京モノレールの争い

東京都心へ一直線がウリの京急

  • まずは羽田空港から東京都心を目指します。京急の国内線ターミナル側の駅、羽田空港国内線ターミナル駅は東京モノレールよりも少し離れています。「離れている」といっても、5分~10分くらいの違いですが。

  • 京急で注意したいのは行先ですね。東京都心へは「新逗子行き」以外の列車に乗りましょう。「新逗子行き」は横浜方面へいきます。さらに注意したいのは「快特」表示の色! 緑色の「快特」は都営浅草線内の各駅に止まりますが、赤色の「快特」は都営浅草線内に通過駅があります。

  • 京急のウリは都心へ乗り換えなしで行けること。都営浅草線を経由して、成田空港方面へ乗り入れます。また、横浜方面へのアクセスも快適です。

  • 京急は東京都心へ一直線で便利な印象があります。ただし、朝・夕ラッシュ時は気をつけたいところ。この時間帯になると、京急蒲田駅まで各駅に止まる「急行」が大半を占めます。「快特」ですと品川~羽田空港国内線ターミナル間は16分ですが、「急行」は22分(夕方)かかります。日中以外の時間帯において、羽田空港から京急を利用する場合は時間に余裕を持たせることが大切です。

  • さて、こちらはおなじみの京急電車、1000系です。京急の車両を知らない方でも前面に「1000」と書かれているので、すぐに判別できます。

  • 羽田空港に乗り入れる600系と1000系の一部には車端部にボックスシートがあります。このボックスシートは狙い目! 京急の車両が来たら、ボックスシートを狙ってみましょう。ただし、ほとんどの座席はロングシートです。荷物が多い場合は厳しいかもしれません。

  • 私は「快特」印旛日本医大行きに乗りました。車両は北総電鉄7300系です。いろいろな車両に乗れるのも、京急の魅力ですね。

  • 20分ばかりで三田駅に到着。三田駅から都営三田線に乗り、大手町へ向かいました。乗り換え1回で大手町にアクセスできるので、本当に助かります。

羽田空港ビギナー、荷物が多い場合は東京モノレール

  • 次は浜松町駅と羽田空港を結ぶ東京モノレールです。浜松町駅へはJR山手線、京浜東北線を利用します。なお、乗換にはエスカレーターが近くにある10号車が便利です。

  • 3月17日からJRからモノレールへ同一フロアで乗り換えができるようになりました。奥に見えるのがJR・モノレール乗換専用改札です。

  • 日本のモノレールの大半は各駅停車です。しかし、東京モノレールは「空港快速」「区間快速」「普通」と三つの種別があります。羽田空港に先着するのは「空港快速」と「区間快速」です。「普通」は途中の昭和島駅で後続の列車に追い抜かれます。急いでいる方は快速系の列車を利用すればいいでしょう。のんびりと行きたい方は普通がおすすめ! 快速系と比べると空いています。私が訪れた日は小さな子供を連れたファミリーが普通を利用していました。

  • 東京モノレールは京急とは異なり、国内線第1ターミナル、第2ターミナルにそれぞれ駅があります。つまり、各駅からチェックインまで近いのが東京モノレールの強み。羽田空港に不慣れな方は東京モノレールをおすすめします。

  • 東京モノレール1000系が入線しました。東京モノレールの車両交換スペースは意外と早く、昭和に製造された車両は残っていません。

  • 東京モノレールの車両は空港利用に特化しています。そのため、大きな荷物がある場合は東京モノレールがおすすめ。気兼ねなく、トランクを置くことができます。

  • 京急にはない東京モノレールの強みが眺望! 天気がいい日はこのように東京湾を見渡せます。車内では子供が大喜びしていました。

  • 無事、羽田空港国内線第一ターミナル駅へ到着。ここから、スカイマークのチェックインカウンターまでは歩いて10分でした。ところで、駅の隣には立席スタイルのマクドナルドがあります。急いで昼食を済ませたい方は要チェックですよ。

京急VS東京モノレールの結果

  • 単純に時間と値段を比べるとこのようになります。いずれも、休日12時、羽田空港国際線ターミナルからです。

    ●羽田空港→東京

    京急:28分、572円

    モノレール:27分、637円

    ●羽田空港→大手町

    京急:31分、563円

    モノレール:34分、802円

    ●羽田空港→新宿

    京急:39分、601円

    モノレール:44分、677円

    これだけ見ると、京急の圧勝のように思えます。しかし、見てきたとおり、数字には現れないメリットが京急、東京モノレールそれぞれにあります。あえて書くならば、ビジネススタイルでスマートに移動したい場合は京急、ファミリー&荷物が多い場合は東京モノレール、という感じでしょうか。これからも、良きライバルであって欲しいですね。

    というわけで、よい「鉄分」を!

    ライター:新田浩之

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