-
快速ムーンライトながら号は、JR東海道本線を東京駅から岐阜県の大垣駅までを結ぶ臨時夜行快速列車です。かつて栄華を誇った東海道本線の夜行列車ですが、いまでは寝台特急サンライズ出雲・瀬戸と、この快速ムーンライトながらのみとなっています。そんな貴重な存在である快速ムーンライトながら号に実際に乗車する機会があったので乗車する際のポイントをレポートします。
-
ムーンライトながら号の運転時刻
東京 23時10分発
品川 23時18分発
横浜 23時35分着 23時36分発
小田原 0時30分着 0時31分発
沼津 1時07分着 1時08分発
静岡 1時48分着 1時50分発
浜松 2時46分着 3時16分発
名古屋 5時19分着 5時21分発
岐阜 5時40分着 5時41分発
大垣 5時50分着
運転日は春、夏、冬の特定の日のみなので事前に調べておく必要があります。
乗車までのポイント
ムーンライトながら号は全車両指定席になっています。そのため東京~大垣間の乗車券のほかに、事前に指定席券(520円)をみどりの窓口や指定席券売機などで購入する必要があります。ただ、ムーンライトながら号は快速なので青春18きっぷが使用できるのが、うれしいポイントです。
安く抑えるポイント
青春18きっぷを利用する場合は運転日が2日にまたがるため、2回分消費することになります。しかし日付が変わって最初の停車駅が小田原駅なので、東京~小田原間の乗車券と青春18きっぷ1回分を組み合わせることで、運賃を安く抑えられます。
-
実際に乗車する際のポイント
ムーンライトながら号は全車指定席なので、座席をめぐって早くから並ぶ必要はありません。東京駅での入線は発車の約5分前なので、それまでにはホームについていると入線を見ることができます。ムーンライトながら号には車内販売や自動販売機はありません。ただ、東京駅のホームには売店があるのでお菓子やお酒を買い込んでいる方が多かったです。
-
定刻通りに23時10分に東京駅を発車しました。車内はみな静かに乗っています。鉄道好きや若者が多いと思っていましたが、年配者や女性の方も見受けられました。団体でわいわい乗る人はほとんどおらず、大体は1人か2人での乗車に見えました。お酒やおつまみを買い込んでいる方も見受けられました。車内にトイレはあるので安心して飲食ができます。
途中、品川、横浜、小田原の順に停車すると車内は満席です。車内は終点まで消灯されずに明るいままなので、よく眠りたい場合はアイマスクがあるといいと思います。珍しいと思いますが、私が乗った際にはラジオをイヤホンなしで垂れ流している人がいたので、イヤホンや耳栓があるとよいかもしれません。
-
ムーンライトながら号は沼津、静岡と停車しながら夜の東海道を爆走します。その後、浜松駅に停車します。到着が2時46分、発車が3時16分なので停車時間は30分です。この駅で一部の客がおりて、記念撮影や夜の買い出しに出かけます。浜松駅南口にセブンイレブンがあるので、小腹がすいたときはおススメです。
-
30分という長時間停車を生かして記念撮影をするのもおススメです。
-
到着が近づくとお客さんは降りる準備を始めます。ムーンライトながら号は大垣駅に5時50分に到着します。そこから大阪方面に向かうには5時53分発の米原行き普通電車に乗り継がなければならず、座るためにみな大急ぎで階段を上ります。1日はまだ始まったばかりです。
-
まとめ
●今回の交通費
・東京→小田原 1,490円
・ムーンライトながら指定席 520円
・青春18きっぷ 2,370円
合計 4,380円
●あると便利なもの
・アイマスク
・耳栓やイヤホン
・食べ物や飲み物
●知っておくと便利なこと
・小田原駅まで普通の切符を買ったほうが安い
・車内は消灯されない
・車内にトイレがある
・浜松駅では30分停車する
以上でムーンライトながら号乗車レポートを終わります。
よい「鉄分」を!
ライター:沖山