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今回はグランフロント大阪で行われたイベント「うめきた鉄道模型フェスタ2018」の模様をお伝えします。鉄道模型大手メーカーが登場することもあり、大いに賑わいました。この記事では鉄道模型の中で最も馴染みがあるNゲージ(150分の1・160分の1)を中心にお伝えします。
今回登場したレイアウトの中で最も豪華だったのがTOMIXでした。立体交差があり、ジオラマもなかなかの凝りよう。レイアウトを重視するTOMIXの面目躍如というところでしょうか。
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その中で、私が最も驚いたのが架線下を走る大阪市交通局20系でした。20系は1984年に中央線でデビュー。当時、最先端の技術であったVVVFインバーターを採用した車両として注目されました。20系はレール横に架線がある第三軌条の路線を走るため、架線下を走ることはありえません。そんな「ありえない」シーンをつくれるのが鉄道模型の魅力ですね。
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このようにいろいろな車両が走り回っていました。左側は近鉄特急の看板列車「しまかぜ」、高架線では500系とH5系新幹線がすれ違っています。500系は「のぞみ号」から撤退したので、このような長編成は見られません。
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大阪環状線の新たな主役、323系が駅を通り過ぎていきました。323系はJRでは珍しく20m車、3扉の仕様。車内は大阪環状線に特化したレイアウトになっています。323系が当たり前に見られるようになったせいか、皆さん「当たり前」のように323系の模型を眺めていました。
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「エヴァンゲリオンが来た!」という子供の声がたくさん聞かれたのがKATOのレイアウトです。KATOは500系「エヴァンゲリオン」を「500TYPE EVA」として販売。初めて実物で見ましたが、本当にレイアウトの中で映えていました。このような車両を持っておくと、鉄道模型イベントでは人気者になること間違いなしです。
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阪急電鉄ファンにとって、たまらないレイアウトになったのがグリーンマックスです。まず、奥にある阪急7300系に注目してください。上部に白線のない旧塗装になっており、小窓の上には懐かしの「Hマーク」があります。「急行」の幕も黒地に黄色の旧バージョンでした。
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高架線では昨年、JR大阪環状線・ゆめ咲線(桜島線)から撤退した103系が走っていました。装飾の車両は「OSAKA POWER LOOP」として活躍しました。このようなシーンを見ると、103系の撤退が昨日のように思えます。
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鉄道模型会社が新商品を紹介するブースもありました。グリーンマックスでは京阪3000系が大々的に宣伝されていました。注目は前面の鳩マーク。2017年に3000系の前面デザインが変更されましたが、それを見事に再現しています。
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私は「鉄道キチンカレー」を注文。見事に黄色の電車がルーの上に載っています。食べるのが惜しくなりますね。ルーを一口入れると、やさしい味わいが口いっぱいに広がりました。シャキシャキのサラダとも相まって、おいしく頂きました。「鉄道模型」と「食」を満喫した鉄分たっぷりの一日でした。
というわけで、よい「鉄分」を!
ライター:新田浩之