もしかすると本家より豪華かも? 能勢電鉄7200系デビュー
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2018年3月19日、能勢電鉄に新たな車両がデビューしました。それが阪急7000系(先頭車2両)と阪急6000系(中間車2両)を改造した能勢電鉄7200系です。今回は7200系の魅力をたっぷりとお伝えします。
まずは外観をチェックしましょう。パッと見ると、阪急時代から変わっていないように見えます。しかし、よーく見るとマルーン色とアイボリーの間に能勢電鉄「らしさ」を表すゴールドラインが加えられています。このゴールドラインは能勢電鉄の「プライド」と映るのは私だけでしょうか。
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7200系の前面にはおしゃれなヘッドマークが取り付けられていました。「Nice to meet you」というメッセージがなんとも粋ですね。なお、7200系は能勢電鉄線内で使われる予定。阪急梅田と日生中央を結ぶ「特急日生エクスプレス」では運行されません。
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側面方向幕はLEDに取り替えられています。日本語・英語の順に変わるので、外国人観光客も安心して能勢電鉄に乗ることができます。
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側面はこのような感じ。種車は1980年代後半に製造されましたが、年数を感じさせない美しさが特徴です。なお窓下に見える模様は能勢電鉄の社紋です。
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運転室扉の上部はこのように上下に切り返されています。鉄道模型で表現するには少し難しいかもしれません。
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運転室扉の横には「N7200」と書かれたロゴが。7200系に対する意気込みがダイレクトに伝わってきます。
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次に車内を見ていきます。基本的に車内は阪急時代のものを踏襲。木目調にゴールデンオリーブ(優先座席はワインレッド)の組み合わせは変わっていません。しかし、随所に能勢電鉄らしさが見られます。
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たとえば、こちらの大型の座席仕切り。能勢電鉄は山間部を走るため、ドアが開くとヒンヤリとした空気が入ってきます。この大型仕切りのおかげで、ヒンヤリした空気から身を守ってくれます。なお、大型仕切り外側にはブナやケヤキをアレンジしたイラストが施されています。
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大型仕切り内側には丁寧にゴールデンオリーブのモケットが取り付けられています。この触り心地がなんとも言えません。
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能勢電鉄沿線は妙見山などの観光スポットに恵まれています。そのため、大型の車内案内情報装置が取り付けられました。こちらは外国語にも対応しています。
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先頭車2両には車椅子スペースが設置されています。このように7200系はあらゆる人に対応した車両にしあがっています。なお、車椅子スペースの近くにある優先座席の色はワインレッドになっていました。
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運転台は阪急7000系をベースにしつつ、ワンマン化に対応した仕様になっています。運転手は運転台からドアを開閉します。
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7200系は2017年に阪神車両メンテナンスで改造を受けています。阪神車両メンテナンスは基本的に阪神電車をメンテナンスするのが主な役割。しかし、2006年に阪急と阪神が経営統合したので、阪急の車両を改造することもあります。
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7200系は能勢電鉄初となるVVVF制御となっています。そのため、車内は本当に静か。モーター車に乗っていても、まったく音は気になりません。阪急の新鋭、1000系と同じくらいの静けさです。
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能勢電鉄は妙見山に近づくにつれ、勾配がきつくなります。おそらく阪急時代では、なかなか体験したことのない勾配でしょう。キツイかもしれませんが、頑張って働いてほしいものです。
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こちらは笹部駅からの前面風景。勾配が急であることがよくわかりますね。
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最後に「おまけ」。能勢電鉄でも川西能勢口の駅表示機はLEDになっています。一方、日生線が分岐する山下駅にはこのような「立派」なパタパタ式の駅表示機が残っています。2号線・3号線にある駅表示機を見ると、行き先がコロコロ変わるので、なかなかおもしろいです。能勢電鉄を訪れた際は、ぜひ山下駅に立ち寄ってみましょう。
というわけで、よい「鉄分」を!
ライター:新田浩之
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