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2017年12月23日からスーパあずさの新型車両であるE353系が営業運転を開始しました。2018年3月17日からは全てのスーパーあずさがE353系で運行されるようになりました。先日新宿からこのE353系に乗車してきましたので、車内の様子を中心に紹介していこうと思います。6ヶ月になる子供と一緒だったので、授乳する場所やおむつ交換場所についても詳しくお話します。
まずは外観から見てみましょう。サイドは白ですが、正面は黒がメインになっています。結構締まった顔つきをしていますよね。E353の形式もわかりやすく描かれています。かなりかっこいいです。デザインコンセプトは「伝統の継承、未来への躍動」だそうですよ。
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それでは車内を見てみましょう。まずは普通座席から。自由席、指定席がこのタイプの座席になります。足元は割と広く感じました。ちなみに撮影したこの車両は10号車で、一番手前が車椅子対応のスペースになっています。デザインコンセプトは「南アルプスと梓川のきよらかさ」です。
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各座席の上で空調調節が可能です。風向きと風量の調節ができます。暑い、寒いということがあったら、ここで風向きを変えたり、吹出口を閉じたりできます。冬場の車内はかなり暑いので服装調節と合わせてこちらを利用したいです。ちなみに、温度計を持参していたので測定したところ、最高室温は27度になりました(3月の乗車です)。
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各座席にコンセントが設置されています。移動中にスマホなどを充電できるのはありがたいです。一列にひとつではなく、各座席にひとつありますので、隣の座席の人に気を使う必要もありません。基本的に足元にありますが、一部座席は肘掛けに設置されています。
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車内販売ももちろんあります。美味しそうなスイーツやコーヒー、あずさグッズ、駅弁やお菓子、ドリンクも売っているので、スーパーあずさに乗り込む前に食料などの調達ができなかった方はぜひ利用してください。僕は桔梗信玄餅アイスを購入してみました。信玄餅なのにアイスです。ちゃんとお餅も入っていて、意外に本格的ですよ。ちなみに、最初はすごく固いので、しばらく放置してから食べることをお勧めします。
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個室トイレがあるのは1、4、6、8、11号車です。今回僕は6ヶ月になる子供と一緒でしたのでおむつ交換の場所が必要となります。スーパーあずさでは個室トイレの全てにおむつ交換台が設置されています。落下防止ベルトもついています。ただ、この台を引き出すと個室内のスペースがかなり狭くなります。また、ベビーチェアーも各個室にあるので、大人が用をたす時に子供を座らせておくことも可能です。
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2、9号車には車椅子対応のトイレもあります。先程紹介した個室トイレと同様に、ここにもベビーチェアーとおむつ交換台があります。個室トイレに比べて、こちらは広々としていますので、余裕をもっておむつ交換ができると思いました。
まとめますと、ベビーチェアー及びおむつ交換台があるトイレは1、2、4、6、8、9、11号車です。最大12両編成なのでどの車両に乗ってもおむつ交換ができるトイレはそんなに遠くなることはないでしょう。ただ、2、9号車の車いす対応トイレはとても広いので、個人的にはこの近くの車両を確保できるといいかもと思いました。
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おむつ交換と並んで重要なのは授乳です。座席で授乳ケープを使ってもいいけど、車内は暑いので子供はさらに暑く感じてしまうことでしょう。そんな時に利用できるのが多目的室です。具合が悪くなった方などが使用できる部屋ですが、授乳でもOKです。普段は鍵がかかっていているので、車掌さんに「授乳したいので多目的室を使わせてください」と言えば快く鍵を開けてくれます。2号車と9号車にこの多目的室があります。多目的室内の椅子は変形させてベットにもなります。ここで急病人なども休むことができるわけですね。病気じゃなくても授乳でも利用できますので気兼ねなく車掌さんに申し出てみてください。
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今回スーパーあずさの新型車両E353系に乗車してみたら、子連れでも安心して利用できる列車だということが実感できました。おむつ交換場所も授乳場所もありますので、乳児と一緒でもストレスなしでした。座席にコンセントもあるので乗車中にスマホの充電もできちゃいます。新幹線じゃなくても特急列車で快適な旅ができるようになったのはとてもうれしく思います。ぜひ赤ちゃんと一緒の旅でも臆することなくチャレンジしてみてください。
というわけで、よい「鉄分」を!
ライター:徳富政樹