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今回は千葉県の私鉄、流鉄を紹介します。「流鉄」と聞いてもピンと来る方は少ないでしょう。流鉄は常磐線の馬橋駅から流山駅を結ぶ5.7kmの鉄道会社。近年「昭和レトロ」で、鉄道ファンの間で話題になっています。それでは、様々な角度から流鉄の魅力に迫ってみましょう。
流鉄の始発駅はJR常磐線の馬橋駅です。馬橋駅は東京メトロ千代田線直通の電車は止まりますが、常磐線快速は通過します。流鉄はJR線から離れた端のホームから出発。JRホーム側はたくさんの人がいますが、流鉄のホームは閑散としています。
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跨線橋を歩き、流鉄乗り場へと向かいます。流鉄乗り場へ向かう階段から別世界! レトロな字体で書かれた時刻表がたまりません。流鉄は日中20分サイクル、朝・夕ラッシュ時は13分~15分サイクルです。なお、流鉄のダイヤはJR常磐線に合わせてつくられています。
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私が乗った車両は元西武新101系「あかぎ号」です。2018年5月現在、流鉄は全て元西武新101系の5000系で運行されています。全て同じ車両ですが、それぞれの車両に愛称が付けられています。また、愛称に合わせて塗装も異なっています。
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隣には「流星」が止まっていました。「流」の文字はきっと流鉄に由来しているのでしょう。「流鉄」という会社名になったのは2008年のこと。それまでは総武流山鉄道という社名でした。路線時代の歴史は古く、開業は1916年。開業以来、どの大手私鉄の傘下にも入らず「独立」を保っています。
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このように流鉄は「昭和」を手軽に楽しめる魅力的な路線。車両はもちろん、沿線や駅にも注目したいところです。首都圏からも1時間以内でアクセスできるので、次の休日に訪れてみませんか。
というわけで、よい「鉄分」を!
ライター:新田浩之