横浜駅と伊豆急下田駅の間を結ぶ、「ザ・ロイヤルエクスプレス」ですが、そのデザインは有名な水戸岡鋭治さんのデザインによるものです。水戸岡デザインの車両が関東エリアで見ることができるのはこの「ザ・ロイヤルエクスプレス」だけ。というわけで早速車内を回ってきました。1号車から順番にレポートいたします。
1号車(ゴールドクラス席)
1号車は親子席と展望席の組み合わせ。まずは親子席から。
小さなお子さまと保護者の方がヨコにならんで座ることができる席ですね。お子様が座るほうが窓際になっていて、背もたれも使えるようにシートが浅く作られています。お子様は窓際が大好きですものね。
そして子どもが遊ぶことができる木のプールや、
絵本もあります。
そしてその奥に展望席が。4名席からでも先頭まで見えることが出来るようになっているのは、
外から見ると良くわかりますが、このように段差になって席が配置されているから。
そして伊豆急下田駅に向かって左側に席が向いているレイアウト。これは海を一望するためにこういったレイアウトになっております。
そして前の2列はこんな感じ。
その中でももちろん1番人気は最前列。最初は狭いかなと感じたのですが、大人2名で利用してもくつろげました。
やはりこの眺望があるからかもしれませんね。
2号車(ゴールドクラス席)
うって変わって2号車はとっても落ち着いた作り。まさに大人の空間です。お子様連れではなく大人だけでゆったり楽しむのであれば1号車よりも2号車がオススメです。
そして2号車の車端にはコーヒーサーバーなど、飲み物を提供するスペースも完備。
3号車(多目的車両)
そして3号車は多目的車両。普段はガラガラですのでこちらで気分転換にコーヒーや紅茶をいただくのも良いかもしれません。
ただし伊豆高原駅に到着後、大迫氏のバイオリンの演奏が始まるころには満席になります。
あとは「ザ・ロイヤルエクスプレス」でしか売っていない記念グッズの展示や、
コンシェルジュカウンターもあります。
4号車(メイン厨房)
そして4号車はキッチンカー。まるまる1両が厨房になっています。スタッフの方の笑顔も素敵。
ちなみにゴールドクラスはお重で出てきますが、プラチナクラスですと一皿ずつの提供なので、ピーク時は大忙し。
5号車(プラチナクラス席)
さて、5号車から8号車はさらにグレードがあがってプラチナクラス席。ゴールドクラスとは席の広さがまったく違います。
車窓から駅のホームが見えること意外は一流レストランのそれとかわらない作り。ちゃんと予約人数分のセッティングがされています。
そして車両中央にはピアノがあり、生演奏を楽しむことも出来ます。
車端にはサービスコーナもあります。
6号車(プラチナクラス席)
6号車は2名掛けの席がメインの車両。
奥にはピアノとキッチンもあります。
また、それぞれの車端には民芸品や、
模型の展示など遊び心満載のレイアウト。
7号車(プラチナクラス席)
7号車はピアノはなく、ゆったりと食事と車窓を楽しむための車両。
4名席の向かいにはサービスシートがあり、こちらも使うことができます。
8号車(プラチナクラス席と図書席)
さて、伊豆急下田駅に向かう際には最後尾になる8号車はこんな感じ。まずは2名がけの席があります。
そして、その奥には「図書席」があります。なんて贅沢な空間!いままでこんな大人向けの図書席として先頭車両を使った車両は無いのでは。
●おまけ:「天井」も「カフェ」も楽しもう!
いかがでしたか?それぞれの車両に個性が出ていてとても楽しめると思います。
ちなみにこの車両には「網棚」というものがありません。それは天井にもこだわっているから。
例えばファミリー向けの1号車と、
大人向けの8号車ではこんなにも違いがあります。
個人的なオススメは3号車の天井。大迫さんのバイオリンの演奏の際にトンネルに入ると、周りが暗くなりとても神秘的な空間を楽しむことができますよ。
ちなみに、出発前に利用する横浜駅の「ザ・ロイヤルカフェ」も水戸岡デザインであります。こちらもぜひ楽しんでくださいませ。
いかがでしたか?
ゴールドクラス席の旅であれば
ファミリーで楽しむなら1号車、大人だけで楽しむなら2号車。
プラチナクラス席での旅であれば
図書席も利用したいということであれば、移動がラクな8号車、
ゆったり食事を楽しみたいのであれば7号車。
ピアノも楽しみたいのであれば5号車カ6号車をオススメします。
というわけでみなさまもよい「鉄分」を!
ライター:遠藤康史