京阪「プレミアムカー」に乗るには「プレミアムカー券」が必要
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「プレミアムカー」に乗車するには乗車券とは別に「プレミアムカー券」が必要です。「プレミアムカー券」の料金は淀屋橋~出町柳が500円のワンコイン! コーヒー1杯分で特別車両に乗れるのが「プレミアムカー」のポイントです。
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さて「プレミアムカー券」の入手方法はWEB・駅窓口の2種類があります。WEBの場合は「プレミアムカークラブ」への会員登録が必要です。会員になると、WEBから予約状況の確認や「プレミアムカー券」が購入できます。ただし、WEBからの購入はクレジットカードでの支払いのみ。紙の領収書は発行されませんのでご注意ください。
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一方、駅の場合は「プレミアムカー券うりば(駅事務室)」で購入します。こちらの場合は現金で支払うことができ、領収書も発行されます。なお「プレミアムカー券」の販売は乗車14日前の10:00から列車出発時刻の3分前まで。発車直前でも「プレミアムカー券」が購入できるのがうれしいですね。
ワンコイン以上の価値があるプレミアムカー
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私は淀屋橋駅で「プレミアムカー券」を購入し、9:00発特急出町柳行きに乗車することに。ホームには「プレミアムカー」目的の乗客の姿をちらほら見かけました。8:50分すぎ、8000系8両編成が淀屋橋駅3番線ホームに進入しました。「プレミアムカー」は2扉の8000系のみに連結されています。そのため、全ての特急列車に「プレミアムカー」が連結されているわけではありません。
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さて「プレミアムカー」の車内は1列+2列のレイアウト。京阪初の採用となるリクライニングシートが並びます。写真ではわかりにくいですが、リクライニングシートの背中部分には段があります。そのため、背中、腰の部分がフィットし、背を倒しても違和感がありません。また、シートには厚みがあるため背中がしっかりと支えられている印象を受けました。
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「プレミアムカー」はビジネスパーソンをサポートする車両でもあります。テーブルは広く10kgまで耐えられる設計のため、ノートパソコンが使用できます。また、肘掛部分にはコンセントがあるため、パソコンやスマートフォンの充電も可能です。個人的に驚いたのが足元の広さ。従来の車両よりもシートの前後間隔が100mm広がり、とても広々感じます。「プレミアムカー」には足置きがありませんが、全く問題ありません。
「プレミアムカー」のもうひとつの特徴が静寂性です。「プレミアムカー」は日本の車両では珍しく扉が一つしかありません。扉から一番遠い座席(14C)に座ると本当に静か。京橋などの主要駅に停車しても、まったく騒がしくありません。また、それぞれの座席には大型のヘッドレストが備え付けられています。ヘッドレストのおかげで、プライバシーが確保されているのもポイントです。
気になる「プレミアムカー」の乗車率は?
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私が乗車した9:00発特急出町柳行き(平日利用)の場合は全体の6割~7割が埋まっていました。大半の乗客が京橋から乗車し、中間駅(枚方市、樟葉)からの利用は多くありませんでした。一方、京橋駅ですれ違った特急淀屋橋行きの「プレミアムカー」はほぼ満席でした。
淀屋橋駅の駅員に尋ねたところ「プレミアムカー」の利用はビジネスパーソンが多い、とのこと。「プレミアムカー」は朝ラッシュ時の特急には連結されていないため、夕ラッシュ時は混み合うことが予想されます。夕ラッシュ時に「プレミアムカー」を利用する場合は早めの予約をおすすめします。
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なお、平日の朝ラッシュ時の特急には「プレミアムカー」は連結されていません。朝ラッシュ時に「プレミアムカー」を利用する場合は樟葉・枚方市発淀屋橋行きの全車指定車「ライナー号」を利用しましょう。
というわけでよい「鉄分」を!
ライター:新田浩之