最近の新幹線や特急列車には「多目的室」という部屋が設置されていることをご存知ですか?
こちらはお子さま連れの旅行を検討しているファミリーにとってはとても重宝するものなんです。
さっそく北陸新幹線で利用してきたのでレポート。
北陸新幹線(E7系/W7系)は2014年に登場した比較的新しい新幹線の車両です。
こちらの7号車のデッキには車椅子でそのまま入ることが出来るトイレと、
その向かいに「多目的室」という部屋があるんです。
「多目的室」はどうやって使うことができるの?
ではさっそく利用してみましょう。
入り口を見てみると「防犯カメラ作動中」とあって、通常は鍵がかかっており、なかなかモノモノしい雰囲気。
ですが、こちらの部屋は車掌さんに
「多目的室を使いたいんです」
というと無料で使うことが出来るのです。
こちらは、
- 急病人
- 気分が悪くなったお客様
- 授乳等で利用したいお子様連れのお客様
- 子どもが泣き叫んで他のお客様にご迷惑をかけてしまうご家族
といったお客様向けに、まさに「多目的」な用途のためのお部屋であります。
今回は小さな子ども連れで泣き止まないため、授乳をするために
車掌さんに事情を説明して、鍵を開けてもらいました。
室内はこんな感じ。2人で座ることができる座席がありました。
中から鍵をかけて使用します。
さらにSOSボタンや電源コンセントも完備。
荷物棚もあります。なので赤ちゃんの着替え等で多くの荷物がある場合はこちらに置くこともできます。
そして実はこちらのシートは引き出すと、こうしてベッドの状態にすることも出来るんです。
部屋の外から全景を映してみました。こちらが席の状態。
こちらがベッドにした状態ですね。
今回は長野行きの列車で利用したのですが、車掌さんから
「誰も利用がなさそうなのでそのまま使っていいですよ」
との声をいただきました。
そのまま子どもはすやすや。
ほかの新幹線や特急列車にも「多目的室」はあるの?
ちなみに他の新幹線や特急列車でも、形状は違いますが「多目的室」がある列車が多くなってきております。
こちらは山形新幹線の「つばさ」ですが、
こちらも11号車に
多目的室があります。
室内はこんな感じ。
こちらも簡易的に横になることが出来そうですね。
「多目的室」を利用する際に注意するポイント
こちらはどなたでも事情を話して利用することが出来ますが、
最優先は
- 急病人
そして、
- 具合の悪いお客様
になります。
なので、使えることが当然と思わずに、空いていればラッキーと思うくらいでお子さま連れでの利用は考えておくことをオススメします。閑散期でしたらほぼ利用できると思います。
それ以外は原則としては「先着順」です。
また繁忙期は車掌さんがその理由によっては駅間で区切って「次の方がいるかもしれませんので●●駅まででおねがいいたします」という場合もあります。
できるだけ長時間の利用は避けて、お互いに気持ちよく利用することが肝要です。
もちろん多目的室は禁煙です。また、健常者が疲れたので横になりたい等の理由では使用できませんので、そのあたりは配慮をお願いいたします。
「多目的室」の利用まとめ
いかがでしたか?上記の注意事項を守って利用するのであれば、周囲のほかのお客様へ迷惑をかけることもなく、お子様連れでの家族旅行を楽しむ一助になります。
最後に一つだけポイントをおつたえすると、指定席を取る際に
- 「子ども連れなので多目的室に近い座席でお願いします」
とリクエストして手配すると、その車両に近い席で取っていただくことができますよ。
参考になれば幸いです。
というわけで、よい「鉄分」を!