さて、北海道新幹線が開業して、グランクラスで函館までいける時代になりましたが、飛行機のファーストクラスを利用したときと比較して、どちらが快適だったかを検証したいと思います。
というわけで、今回は
●行きは羽田から新千歳空港まで飛行機のファーストクラス、その後エアポート快速で札幌駅
●帰りは札幌から新函館北斗までスーパー北斗のグリーン車、新函館北斗から東京までグランクラス
というスケジュールで実際に比較体験してきました。
早速お届け。
シート比較:ファーストクラスとグランクラス共にすばらしい!
今回はJAL(日本航空)のファーストクラスを利用しました。JALの国内線には777と767の2機種にファーストクラスの設定があり、今回は777より新しく登場した767のファーストクラスと比較してみました。
まずはJAL国内線ファーストクラスのシート。
767ですと、5席1列しかないため、窓際の席が取れると、この個室感がたまりません!
リクライニングのボタンは3種類。
それを利用してリクライニングとフットレストを最大にしたときはこんな感じになります。
テーブルを出すとこんな感じですな。
その他にUSBケーブルから充電可能な充電器や、
スリッパも備え付けてあります。
そして読書灯や音楽チャンネルもあります。
それと機材によってはトイレに歯ブラシが準備してある場合も。
ただ、快適なのは新千歳空港に到着するまで。
新千歳空港から札幌駅までの約40分弱はエアポート快速で移動になりますが、グリーン車は無く、指定席のuシートを利用することになります。
シートはこんな感じ。
リクライニングをしてもこのくらいになりますね。普通に利用する場合は何の問題もありませんが、ファーストクラスを利用した後に利用すると、ちょっと格差が大きく感じてしまいます。
一方、札幌から東京までJRを利用した場合ですが、グランクラスは新函館北斗駅からなので、札幌駅から新函館北斗駅までは、スーパー北斗のグリーン車を利用します。今回は261系を利用いたしました。
スーパー北斗のグリーン車は2列+1列。
リクライニングするとこんな感じ。
電源コンセントや、
フットレストもありました。
そして新函館北斗駅から今回のお目当てのグランクラスに乗車。
こちらは3席×6列の18席の空間。
こちらのシートも快適そのもの。
リクライニングボタンはこのようになっておりまして、
すべて倒した状態がこんな感じ。後部座席の方にまったく影響がないシート設計ですね。
シートポケットにはスリッパもありました。
そしてテーブルを広げるとこのような感じですね。
どちらもシートは快適そのもの。あとは前後の列車の利用をどのように考えるかですね。
食事・飲み物比較:食事はファーストクラスに軍配
食事に関してはグランクラスは、和食か洋食の軽食。
今回は和食をチョイスしましたがこんな感じ。
一方ファーストクラスは利用時間に応じて朝食や、夕食でメニューが替わります。
そしてそれぞれの料理がしっかりお皿に盛り付けられて出てきます。
お酒に合う料理というのも大きなポイントですね。
さらに、根強い人気がある、「うどんでスカイ」や「ラーメンでスカイ」も無料。
さらにあられミックスやドライなっとうもいただくことが出来ます。
飲み物もファーストクラスのほうがちょっと良いものを楽しむことができました。ファーストクラスは純米大吟醸、シャンパン、ビール各種のほかに、森伊蔵も楽しむことができます。
一方グランクラスは、こんな感じ。
お酒と書いてあるだけですが、ちゃんと純米吟醸が用意されておりました。
ただ、比較するとファーストクラスのほうが比較的良いものを出している印象があります。
ちなみにコーヒーはファーストクラスも、
グランクラスも、こだわりのコーヒーを出しているので、コーヒー好きな方にはどちらもおすすめいたします。
料金比較:「安さ」はJRに軍配
JALのファーストクラスの正規料金は48,460円。それにuシートを利用して新千歳空港から札幌駅まで1,590円。
合計50,050円ですが、
JRで札幌から新函館北斗をスーパー北斗のグリーン車、新函館北斗から札幌までをグランクラスで利用する場合、同時に購入するとスーパー北斗のグリーン車に乗り継ぎ割り引きが適用されて、合計46,260円。
その差約4,000円ですね。ただ、航空券は時期によっては安く出る場合もありますし、そもそもこういった旅行を楽しむ人は金額の比較はあまりしないかもしれませんので参考まで。
それぞれのオススメポイント:ラウンジVS途中下車
さて、上記以外にそれぞれのオススメポイントをあげておきましょう。
飛行機利用の大きなポイントはやはりラウンジも利用できるということ。特にファーストクラスを利用する場合はさくらラウンジではなく、ダイヤモンドプレミアラウンジを利用することが出来ます。
もちろんアルコール類も飲み放題。おにぎりやカレーパンも置いてあります。
そして時間としては圧倒的に早く着くのが飛行機の良い点ですね。
一方でJR利用の際の大きなポイントは
「途中下車」ができることであります。
今回も函館までは14日、函館から東京は15日として函館に一泊して利用してきました。
厳密に言うと新函館北斗駅から函館駅までは別途片道360円かかりますが、函館観光してからゆっくり帰ることも可能です。時間がある方はぜひ札幌と函館と合わせて観光をお楽しみいただければと思います。
いかがでしたか?
たまにはゆったりと豪華な旅行をしてみたい方に参考になれば幸いです。
というわけで、よい「鉄分」を!
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