青森駅の先に青函連絡船の八甲田丸が展示されているのですが、実は「鉄道ファン」もとても楽しめる展示内容になっているので、早速レポート。駅から向かうと、以前に使われていた連絡船へ列車を積み込む線路がそのまま残っているのが見えます。
その横にある歩道橋を利用して、
八甲田丸の横から乗り込みます。
煙突には旧国鉄のJNRのロゴが。
そして、こちらが乗船口。
入ると当時の青函連絡船の雰囲気を再現したろう人形がお出迎え。こちらはりんご業者。
そして制服を着ての撮影や、独特の毛布のたたみ方のディスプレイが楽しめます。
ここまでは無料で楽しめるのですが、ぜひ連絡船記念館に入ることをオススメします。
まずは津軽海峡文化コーナー。
こちらでは当時の行商の風景が、
精巧に再現されております。
行商さんの替わりにたくさんの荷物を運ぶ、担ぎ屋や赤帽さんの展示もあります。
そして歴代の青函連絡船の模型を観た後は、
桟橋助役のろう人形もありました。
そして羊蹄丸の座席や、
東北本線・奥羽本線の機関車や、
当時の編成模型を見ることができます。
ここからはまた青函連絡船の船内見学。
サロン会議室や、
船長室を見て、
階段を上がります。
そこでは、ブリッジを見ることができます。
しかしどの人形も見てもしっかり作られているのに驚き。
ブリッジからの眺めは爽快そのもの。
さらに甲板に出ることも出来ます。中央にある煙突は展望台になっていて、
階段で上がることができます。
そこからは青森駅から歩いてきたルートや、
津軽海峡を見ることができます。
そして無線通信室を横目に今度は階段を下りていきます。
そうすると、おもむろに現れる客車、ヨ6000。そうです。このフロアは鉄道の車両をそのまま運搬するデッキになります。
いままで全国の鉄道博物館を見てきましたが、こうして船内にそのまま車両が展示されているのは初めて見ました。
こちらは、スユニ50。
そしてキハ82系も静かに眠っておりました。
船内の最後尾まで行くと、当時使われていた線路と開放扉があり、ここから車両を出し入れしていたことが伺えます。
そしてDD16を見た後は、
さらにその下のエンジンルームへ。
こちらでは主機関や、
それを確認する統括制御室、
万が一の時のための水密扉がありました。
いやー、最初は正直あまり期待していなかったのですが、鉄道車両が静かに眠るデッキは他の博物館では味わうことができない体験でした。ぜひ皆さんも青森にお越しの際は寄ってみてはいかがでしょうか。
参考になれば幸いです。
というわけで、よい「鉄分」を!
●青函連絡船 メモリアルシップ 八甲田丸
・住所:〒038-0012 青森市柳川一丁目112-15地先
・電話:017-735-8150
・営業時間:
夏季(4/1-10/31) 9:00~19:00(入館は18:00まで)
定休日:なし
冬季(11/1-3-31) 9:00~17:00(入館は16:30まで)
定休日:月曜日及び、12/31、1/1、3月第2週の月~金曜日
・入館料:500円(八甲田丸・ワ・ラッセ 共通券は900円)