さて、越後湯沢と新潟を走る「世界一速い美術館」といわれる現美新幹線ですが、
実は小さなお子さま連れでも楽しめる仕掛けがたくさんあるんです。
今回は車内の案内や、混雑状況、乗車方法、子どもにおすすめの車両等をレポートいたします。
現美新幹線の車両レポート
まずは車両レポート。現美新幹線は外観からして個性的。
車両ごとに蜷川実花さんの写真が大胆に使用されております。
まずは外観をじっくり堪能しましょう。
そして現美新幹線は6両編成のうち、5両が自由席。
後ほど解説いたしますが、別に料金を支払うことなく通常の乗車券と特急料金で乗ることが出来るんです。
では、16号車から11号車までの現美新幹線の車内を順番に見ていきましょう。
16号車は
2018年からリニューアル。新潟の美しい里山を舞台にした作品(新潟里山編)を展示しています。
15号車は荒神 明香さんの作品。川に反射した風景と現実の風景が水面を境にぴたっとくっついている風景を表現したとのことです。
こちらはディスプレイの中で宙吊りになっているので、列車の震動でゆらゆら揺れるのも楽しみの一つであります。
14号車は石川 直樹さんの写真。パキスタンのカラコルム山脈上にあるK2の頂へ向かう途上で撮影された作品群を展示しています。
そして13号車はキッズスペースとその隣にカフェスペースが併設。
キッズスペースのプラレールコーナーには現美新幹線ももちろんあります。
カフェスペースには、古武家 賢太郎さんの作品も飾られております。
12号車は小牟田 悠介さんの作品。壁面ステンレスになっており、壁面側に座って背後の流れる車窓を楽しむことができる仕掛け。現美新幹線の走行中に楽しみたい作品です。
そして11号車が現美新幹線唯一の指定席車両。松本 尚さんの作品は床面から天井まで楽しみたい車両です。
「五穀豊穣」「祝祭」「光」をコンセプトイメージとして織り込んだデザインをお楽しみくださいませ。
というわけで、車両の外観と内観だけでもコレだけ楽しめる現美新幹線。実際の乗り方を解説します。
現美新幹線の乗り方や混雑状況
今回オススメする最大のポイントは「現美新幹線」は通常の自由席特急券で乗車可能ということ。
なので、こういった週末パスを利用する場合も別途自由席特急券を買うだけでよいのです。
さらに嬉しいのは、東京から新潟に行く際に、
東京から新潟の自由席特急券を通しで買えば、越後湯沢駅で途中下車しない限り、そのまま特急券が使えるということ。
そこでオススメのプランとしては、東京駅を7:04に発車するMaxとき303号新潟行きに乗車すること。こちらは大宮を出ると越後湯沢まで止まりません。(下記写真は2018年当時のものなので時刻が現在とは違います。最新の時刻表でご確認ください。)
Maxときは2階建て新幹線ですが、こちらも乗る機会が少なくなると思われますので、現美新幹線と合わせて乗ることをオススメします。
この新幹線に乗ると8:14に越後湯沢に到着するので、8:24発の現美新幹線、「とき451号」にしっかり間に合います。
ちなみに、先ほどのMaxとき303号で新潟まで直行した場合、新潟到着は9:02。
現美新幹線(とき451号)に乗り換えて新潟に向かった場合、新潟到着は9:14。
たった12分しか変わらない時間で料金も変わらず、世界最高速美術館を堪能できるわけです。
そして、このプランのオススメは、東京駅からも越後湯沢駅からも始発なので、自由席でもほぼ確実に席が確保できるということ。もちろん多客期には東京駅からでも自由席確保にはだいぶ前に東京駅について並ぶことを推奨しますが、今回のプランで週末に何回か利用して、今まで一度も座れなかったことはありませんでした。また、朝の現美新幹線は空いておりますので、ゆったり堪能することが出来ました。
車内でカフェを楽しもう!
現美新幹線の車内と乗車プランをご覧いただいた後は、実際に乗車してからのポイントをお届けいたします。
車内の過ごし方の一番のオススメはカフェ。
こちらでは、「ツバメコーヒー」やスイーツを楽しむことができます。
もちろんお気に入りの車両に持っていって鑑賞しつつ食べるのも良いですが、カフェスペースもあるのでこちらで楽しむことも出来ます。
隣はキッズスペースなので、子ども連れの場合は子どもたちが遊ぶ姿を見ながらカフェタイムを楽しむことが出来ますよ。
その他にもビール類のアルコールの販売や、
オリジナルグッズもこちらで販売しております。
小さなお子様連れにこそ、飽きずに新幹線を乗せてあげたい場合におすすめ。
さて、現美新幹線のオススメポイントをお伝えしてきましたが、最後に子ども連れやファミリーで楽しむ場合のオススメポイントをお届けします。
特に飽きてしまうとぐずってしまう小さなお子さま連れの場合にこそ、現美新幹線はとっても重宝します。
理由は何回かこの記事でも登場している、「プラレールで遊ぶことができるエリア」があるから。
流れる車窓の中でこれだけ広いエリアで遊ぶことが出来るのもなかなか無い体験ですよね。
そして先ほどのプランだと2階建て新幹線に乗ることも出来るので、
2階部分に席を確保できると、小さなお子さまでも防音壁の上から車窓を楽しむことができますよ。
そして現美新幹線に乗り換えてから、現美新幹線とMaxときのプラレールの両方で遊ぶことをオススメします。
もちろんトイレもおむつ交換台のあるトイレも完備。パパもママも安心です。
そして何より、子どもが意外なところで足を止めて鑑賞することも親にとっては新しい発見ですよね。
こういった親バカぶりを楽しめるのも現美新幹線のおすすめポイントであります。
いかがでしたか?ぜひこの週末にでもふらっと新潟旅行に行くついでに現美新幹線を楽しんでみてはいかがでしょうか。
参考になれば幸いです。
というわけで、よい「鉄分」を!