緊急事態宣言発出期間中につき政府から各鉄道会社に終電繰り上げの要請があり、それに応える形で2021年1月20日(水)から各路線で終電が繰り上がります。今までは3月13日のダイヤ改正に合わせて繰り上げを実施としておりましたが、今回はダイヤ改正とは関係なく「当面の間」繰り上げにするとのこと。
そこで、終電において、競合するJRと私鉄やメトロ各線ではどちらが遅くまで運行しているかをチェックしてみました。競合する路線としては、中央線と京王線、総武線と京成線、小田急線と東海道線等ありますが、発着駅がそれぞれ離れていたり、所要時間に大幅な差があったりしますので、今回は、品川~横浜間と、中野~西船橋間を調査してみました。
品川~横浜間では終電時刻が30分以上繰り上げ!
まずは品川駅から横浜駅の間。こちらは京浜急行の快速特急が、京急蒲田、京急川崎と2駅停車するのに対してJRの東海道線は川崎駅しか止まらないにも関わらず、京急もほぼ所要時間が変わらないという競合路線。
参考までに品川と横浜間の日中の所要時間を出しておくと
・東海道線:16分
・京浜急行:17分
・横須賀線:22分
・京浜東北線:29分
という状況です。
そして今回の本題の終電ですが、今までは
・東海道線:品川駅0:04発 横浜駅0:21着
・京浜急行:品川駅0:23発 横浜駅0:44着
・横須賀線:品川駅23:59発 横浜駅0:22着
・京浜東北線:品川駅0:42発 横浜駅1:10着
という状況で、京浜東北線が品川横浜駅間の事実上の「終電」だったのですが、今回京浜東北線は繰り上げの影響がとても大きく、横浜駅に到着する終電は30分以上繰り上がり、今までの終電付近の電車はほぼ蒲田駅止まりになりました。
そこで改めて調べてみると2021年1月20日(水)以降の平日の終電は
・東海道線:品川駅0:04発 横浜駅0:21着(変わらず)
・京浜急行:品川駅0:02発 横浜駅0:23着
・横須賀線:品川駅23:59発 横浜駅0:22着(変わらず)
・京浜東北線:品川駅0:11発 横浜駅0:39着
となり、4路線で最大40分以上もあった品川駅の終電の時間の差が、わずか12分間に、横須賀線、京浜急行、東海道線、京浜東北線と立て続けに終電が発車することになります。品川駅は構内も広く、横須賀線の23:59発の最終に乗り遅れた場合、横須賀線ホームから2分で京浜急行のホームにたどり着くのはほぼ不可能なので、あきらめて京浜東北線か東海道線を選択するといった判断も必要になりますね。
中野駅~西船橋駅間は両社とも繰り上げ幅がほぼ一緒
こちらは東京メトロ東西線とJR中央総武線各駅停車が競合しております。そしてさらにこの路線の特徴として、
●駅のホームが並列になっており、ほぼ同一駅として使うことができる。(中野駅は相互乗り入れ)
●競合路線ではあるものの、中野駅と西船橋駅以外はお互いに全く違うルートを通る。
●JRも東京メトロもそれぞれに「西船橋行き」「中野行き」という電車がある。
●さらにこの区間を「通し」で利用するお客様がほとんどいない
というほかの競合路線にはない特徴を持っています。
こちらもチェックしてみましょう。※()内は従来のダイヤ
まずは西船橋駅→中野駅行き
・JR 0:12発→ 1:08着(ダイヤは変わらず、行き先が三鷹駅から中野駅行に変更のみ)
・東京メトロ23:40発→0:31着(23:53発→0:45着)
つづいて中野駅→西船橋駅行き
・JR 0:06発→0:58着(0:15発→1:12着)
・東京メトロ 23:50発→0:42着(23:54発→0:47着)
とこちらは終電の序列も変わらず、相変わらず総武線各駅停車が実際の最終電車でありました。ただ、従来ですと中央線中野駅発0:25に乗車して御茶ノ水駅で総武線の最終に乗り換えが出来ましたが、1月20日以降はその手法は使えなくなりますのでご注意ください。
いかがでしたか。ほかにもご自身が良く利用される路線は最終電車が何時になっているのか確認をしておくとよいと思います。各社とも繰り上げ対応は「当面の間」とのこと。
常に最新情報を公式サイトでチェックしましょう。
参考になれば幸いです。
というわけで、よい「鉄分」を!