下記の写真に違和感を感じた方は普段から「のぞみ」をよく利用されている方かもしれません。
一つは「のぞみ811号」という号数。それともう一つは15号車なのに自由席表示という点が普段の「のぞみ」と違う表示ですよね。
台風14号の影響でのぞみ811号と813号が登場!
のぞみの号数は一定の規則に従ってつけられていることはご存じの方も多いと思います。
のぞみ 1号~60号台:東京〜博多間の「のぞみ」に使われている列車番号。
のぞみ 70号台:東京発着でない「のぞみ」に使われている列車番号。
のぞみ 80~100号台:博多まで行かない「のぞみ」におもに使われている列車番号。
のぞみ 130~180号台:東京〜岡山、広島、博多間の「のぞみ」の臨時列車に使われている列車番号。
のぞみ 200号~260号台:東京〜新大阪間の「のぞみ」に使われている列車番号。
のぞみ 270号~470号台:東京〜新大阪間の「のぞみ」の臨時列車に使われている列車番号。
ですが、2022年9月19日は台風14号の影響で、広島以西が終日運休、新大阪以西も14時以降が計画運休となり3連休を終えた多くの利用客が影響を受けました。
そのため、普段は270号~470号台で使用している「のぞみ臨時列車」ですが、800号台で登場しておりました。
筆者が確認したのは10:39発のぞみ811号と 11:18発のぞみ813号。
「のぞみ」普通車全車両がすべて自由席!
そしてもう一つの大きなポイントはグリーン車以外がすべて自由席という運用。これだとみどりの窓口にならぶことなく、運休になった指定席券でもすぐに利用できますよね。
しかし、平日であれば毎週のように利用されている方も多いので、すぐに振り替えて利用する方も多いかと思うのですが、今回利用した811号はガラガラでした。14両付近では乗りなれている感じの男性客が2人並んでいるだけでした。
ちなみに15両目は入線時の利用者はゼロ名。結局東京駅では発車前に数名の利用でしたが、品川や新横浜からの利用も見込んでいるのかもしれませんね。
さらに今回は新型車両の700Sというのも嬉しいポイント。
運用側もあまり慣れていない運用だったらしく、入線後は811号の表示がない状態の「のぞみ」。
その後811号とい表示が出ましたが、通常通りの指定席という表示。
発車数分前に、駅のホームの表示も車両表示もきちんと811号自由席の表示で揃いました。
ともかく、直前で決まったことだと思いますが、台風が迫っている中で、少しでも多くの方に快適に帰宅してもらいたいという思いが伝わってきた運用でした。こうして計画運休だけでなく、運行できる間は臨時電車を出して、かつ自由席で利用できるようにしたJR東海の皆さんの「おもてなし力」に感銘を受けた次第です。感謝。