JR三島駅は、静岡県内はもとより、首都圏からも多くの観光客やビジネス客が利用する駅になります。
また、三島駅は伊豆箱根鉄道駿豆線の始発駅ということもあり、修善寺方面に向かう乗り換えのお客様でもにぎわいます。
三島駅はSuicaで入ったお客様の精算で長蛇の列になることも。
この駅の特徴はJR東海管内なので、Suicaは利用できず、伊豆箱根鉄道駿豆線はICカード自体が利用できないため、以下の事象が発生します。
●首都圏からSuicaを利用してきた方はそのまま出場できない
●首都圏から紙の切符を買って入場した場合はその切符でそのまま出場できる
●TOICAで乗車した場合はそのまま出場できるが、伊豆箱根鉄道駿豆線にはそのまま乗ることはできない
●修善寺方面から直通の踊り子に乗車して三島駅で降車する場合、JR側のホームに停車するが、JR改札口から出場できず、連絡改札口そばにある伊豆箱根の有人改札口から出場する
という運用になっています。
特に在来線に乗って首都圏から三島(もしくは修善寺方面)にいらした観光客のかたは、ついうっかりSuicaで入場してしまうと、三島駅の精算窓口で長時間並ぶ場合があります。
自動精算機もありますが、自動精算機で対応できない案件も多く、結果として窓口に人が殺到することになり、
特に関東方面から普通列車が到着した時間帯だと行列ができる場合があります。
結果として修善寺方面に乗り換える予定の方が乗り遅れたりする場合もあります。
最寄り駅からSuicaで乗車した場合は熱海駅で一度改札を出る!
そこで、最寄り駅からSuicaで乗車してしまった場合にどうしたらよいのかという点ですが、
もし在来線で三島駅まで利用されるのであれば、
●熱海駅で改札を出て入りなおす
ことが一番簡単にできる精算方法です。
なぜ熱海駅かというと、おすすめする理由は3つあります。
一つ目は
●熱海駅はSuicaとTOICAの両方のカードに対応しているから
ということ。
静岡方面から来た方はTOICAの出口、東京方面から来た方はSuicaの出口にタッチすれば出場できます。
そして入場はどの自動改札機でもOK。
JR東海管内はSuicaの管内からの乗り越しはできませんが、TOICA管内の出入場であれば問題なく利用できるからです。
二つ目は、
●首都圏から下りの東海道線の大半は熱海止まり。
ということ。一部列車は沼津駅まで直通する列車もありますが、湘南新宿ラインや上野東京ラインとも、グリーン車を含む10両編成はほぼすべて熱海まで。
熱海のホームで熱海駅始発の3両編成(6両や4両の場合もあり)で乗り換えます。
その乗り換え時間までの数分の間に熱海駅の改札を出入場することが出来るんです。
沼津行の直通列車の場合はわざわざ降りる必要はありませんが、もし熱海乗り換えの場合はSuicaで改札を入りなおすだけで、三島駅での精算が楽になりますよ。
そして三つ目のポイントは
●熱海で途中下車しても、料金が変わらない区間がある
ということ。
例えば東京駅から三島駅まで直通で乗車したとすると、運賃は2,310円
ですが、熱海駅で途中下車しても
東京~熱海間 1,980円
熱海~三嶋間 330円
合計 2,310円
となり、直通で買っても途中下車しても同じ料金なんです。(乗車する駅によっては料金が変わりますので利用の際は最寄り駅からの運賃をご確認ください)
料金も変わらず、熱海駅の乗り換えの待ち合わせの時間を使って出入場するだけで、三島駅での精算の時間が大幅に短縮される。
もしSuicaで入ってしまった場合はぜひ検討してみてくださいね。
というわけで、よい「鉄分」を!